PRODUCT 割短冊銘 久則・(花押)
関羽周倉図
- (公財)日本美術刀剣保存協会 第46回重要刀装具指定
割短冊銘 久則・(花押)
関羽周倉図
- 割短冊銘 久則・(花押)
関羽周倉図
※ご成約済み - (公財)日本美術刀剣保存協会 第46回重要刀装具指定
遅塚久則は(享保10年から寛政7年)は水戸の分家守山藩士で、彫金は大森英秀に師事した。『守山藩士略伝』に拠れば性格温厚にして謹厳、三代頼寛・四代頼亮の二候に仕え、小姓となって三十石を給わるとあり、なた『夏雄彫金談』ではその姓刻せしものを未見。賞翫すべき彫風なり。色絵丁寧にして極彩風の仕方なりとある。久則は武人の誇りをもって彫技に励み、細密濃麗な象嵌は独歩の域に達して世人の喝采を博した。久則は孔雀、鳳凰などの鳥類や人物の意匠を得意とし目貫の造形には独特の物があり地鉄は厚手で肉置がむっくりとし裏からのだしと表からのだしのへこみが強調され腰の部分はくくり込むようになって総体的に丸味があり、鳥に顔は丸彫風に彫り込むなど一段と立体的である。本作は華麗な色彩象嵌が施された久則の典型作で、丸味をおびて厚みのある造形や緻密な彫技等にも同工の特色が明示されており久則の技倆の高さが存分に窺える優品である。
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