(公財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書 短刀(銘)備前国住長船与三左衛門尉祐定 大永二年八月吉日 (附)黒石目地笛巻塗鞘小さ刀拵詳細刃長七寸二分強(21,7cm)元幅八分(2,41cm) 短刀(銘)備前国住長船与三左衛門尉祐定 大永二年八月吉日 (附)黒石目地笛巻塗鞘小さ刀拵 ※ご成約済み (公財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書 末備前の刀工中に祐定を名乗る者は多く、様々な俗名を持つ祐定の作品を見ることが出来るが中でも優品の数が多くその筆頭に挙げられるのがこの与三左衛門尉祐定である。同工は初二代存在するが、本作はその初代であり現存する『天文六年・生年七十一作』銘の短刀から逆算すると応仁元年生まれであり五十六才時の作刀であることが理解される。本作は小板目肌が総じてよくつんだ鍛えに地沸が微塵に付き地景が細かく入り、刃文は腰の開いた互の目に小互の目、尖り刃等が交り、足、葉よく入り匂勝ちに小沸がつき砂流しがかるなどの出来口をあらわし地刃共に沸がよくつき匂口が冴え冴えとした同作中の優品である。 また、附属する小さ刀拵は江戸時代後期の作と見せられ両刃作りの同作との雰囲気が合っていて格調高いものになっている。 拡大する 拡大する 拡大する 拡大する 拡大する 拡大する 拡大する 刀剣一覧