創業明治三十八年 美術刀剣店 銀座 盛光堂

PRODUCT 行年七十三才
    政隨
流水時鳥図

(公財)日本美術刀剣保存協会 第58回重要刀装具指定

行年七十三才
    政隨
流水時鳥図

詳細

  • 長さ

    9.66 cm

  • 1.5 cm

行年七十三才
    政隨
流水時鳥図

価格¥4,000,000-
(公財)日本美術刀剣保存協会 第58回重要刀装具指定

『刀装具の鑑賞II』所載


浜野政隨は奈良利寿門の逸材で通称を太郎兵衛という。政隨は多くの師弟を育成し、浜野派という町彫の主要な門流を形成して一家をなした。乙柳軒•味墨•閑径•驪風堂•遊壺亭•穐峰斎•半圭子•一瞬庵など多くの別号がある。『江戸金工名譜』に「世に雷鳴らす」とあるように、『奈良四天王』の一人として高名を馳せ、その技倆は高く評価され、大胆な高肉彫•鋤出彫•肉合彫•片切彫等どれを取っても上手で師である利寿の作風を継承しながら乗意、安親の作風を取り入れて多岐にわたっている。
本作は時鳥には『鳴いて血を吐くほととぎす』という言葉があるが、この語源はほととぎすと化した蜀の杜宇が、自国を秦に滅ぼされたのを悲しみ「不如帰去」と鳴きながら血を吐いたと言う故事からきていて、まさに渾身をこめて喉もはち切れんばかりと壮絶に鳴様を見事に表現しており、豪快な彫技を駆使した政隨最晩年の真骨頂を遺憾無く発揮した名品である。
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