PRODUCT 後藤法橋一乗(花押)
波濤旭日図
- (公財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具鑑定書
後藤法橋一乗(花押)
波濤旭日図
詳細
- 縁 高さ
1.13 cm
- 縁 幅
3.86 cm
- 頭 長さ
3.44 cm
- 頭 幅
1.87 cm
- 後藤法橋一乗(花押)
波濤旭日図
※ご成約済み - (公財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具鑑定書
後藤一乗は後藤家の掉尾を飾る名工である。寛政三年に後藤家の分家である七郎左衛門家四代重乗の子として京都に生まれ、兄に是乗光煕、弟に久乗光覧がいる。九歳の時、八郎兵衛謙乗の養子となり、十一歳で半左衛門亀乗について彫技を学んだ。
十五歳の時に養父の死に伴い八郎兵衛家の家督を相続した。はじめ光貨といい、ついで光行、更に光代と名乗り文政七年三十四歳の時に光格天皇の御剣金具を制作した功により法橋の位を授かったおりに入道して一乗と号し、文久二年には孝明天皇の御太刀金具を制作し、翌年法眼に叙せられて、明治九年に八十六歳で没している。
本作は一乗得意の金砂子象嵌を用いて波の向こうから朝日が昇るさまを施し、吉祥の空気に満ち溢れた一乗らしい現れた優品である。