PRODUCT 長常(花押)
群鶴図
- (公財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具鑑定書
長常(花押)
群鶴図
- 長常(花押)
群鶴図
価格¥1,350,000- - (公財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具鑑定書
一宮長常は享保六年(1721)越前敦賀に生まれ柏屋忠八と称し、鍍金師から後に京に上り、後藤系の保井高長に師事した。初期には雪山と銘し、後に長常と改名、含章子と号した。また絵画を円山応挙の師である石田幽汀に学んだ。長常は後藤系の高彫も上手であるが、平象嵌に片切彫で名を馳せ遂には『東の宗珉、西の長常』とまで謳われ、さらに鉄元堂正楽、大月光興と共に『京都金工の三傑』とも称えられている。五十歳の時に越前大掾を受領、天明六年に六十六歳で没した。
本作は群鶴を題材とし、四分一磨地に各種の色金を上手に平象嵌し、輪郭の力強く深い鏨から嘴、羽根等は細密な鏨使いまで多彩な片切彫で彩られた様はいかにも長常流で高い技倆を存分に発揮した同工の優品である。尚、本画題は下絵帳に所載されている。