浜野政隨は奈良利寿の逸材で、「奈良四天王」の一人として高名を馳せた。その技量は高く評価され、多くの子弟を育成し、町彫の主要な門流を形成した。
 本作は赤銅石目地に、縁に雀、頭に枝上雉子を肉置き豊かな高彫で表現されている。その彫口は力強く、細部に至るまで鏨がよくいきわたるなど、政隨の本領が存分に発揮された優品である。