大月派は京都金工の名門であり、光興は同派三代目光芳の子で光弘の父である。絵を岸駒に学び、長沢蘆雪とも親交があった。
 光興の作風は絵風であり、彫法は高彫色絵・片切彫・平象嵌と巧みである。
 本作は、光興の得意である片彫で岩上の虎と波を力強く表現しており、光興の本領を十分に発揮した優品である。