刀 (銘) 長曽祢興里 真鍛作


刃長      二尺三寸五分(71.4cm)
反り          五分二厘(1.6cm)
元幅         九分七厘(2.95cm)
先幅         六分四厘(1.95cm)

(財)日本美術刀剣保存協会 第二十六回重要刀剣指定

 『乕徹大鑑』200、201頁所載

 乕徹は元越前の甲冑師であり、明暦二年頃五十歳くらいの時に刀鍛冶に転じ興里と名乗ったが、入道して古徹入道となった。のちに虎徹となり、さらに寛文四年八月からは乕徹となった。
 本作は身幅が尋常で鍛えは小板目がよくつみ、地沸がついて冴えた地鉄をしており、刃文は広直刃調に浅くのたれて互の目交じり、喰違い刃や足がよく入り匂い深く小沸つき匂口が明るく冴えており、相州伝の江を想わせる優品で、品格の高い出来である。裏年紀はないが寛文十一年頃の作であり、刀に「真鍛作」銘が入っているのはわずかに数口しかなく、貴重な壱振りである。