刀 (銘) 備前国住長船永光作
永禄二二年二月吉日(1561年)

(附)総刻み鞘打刀拵

刃長 二尺一寸六分半(65.6cm)
反り 七分六厘(2.3cm)
元幅 九分七厘(2.95cm)
先幅 六分六厘(2cm)

(財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書


 永光は、同名数工が存在するが、銘鑑では初代を貞治とし、その後に永享・長禄・大永等と、室町末期まで続く。作品の現存数は、同じ末備前の祐定・清光と比較して極めて少ない。
 本作は、俗名は無いが、銘振より次郎兵衛尉の入念作と鑑せられ、地鉄は小板目のつんだ精良な肌合いで、刃文は広直刃主体に互の目が交じり足・葉が入り、沸がよくつき金筋・砂流し等が細かにかかるなど、一時代上がる五郎左衛門尉清光に見紛う程の傑出した一口である。
 附属の打刀拵は、総刻み鞘に品格の高い加賀鐔が掛っていて、全体的に落ち着いた雰囲気でバランスよくまとめられている。